2018年4月下旬 花の季節が開幕
北海道や東北地方の日本海側に見られるエゾエンゴサクは、人里や山地の林などに生育します。春に花が咲き、夏には地上部が枯れて翌春まで地下で過ごす春植物で、ときには大群落を形成して息をのむ美しさを見せます。
雪解けとともに地下にある球根から芽を出したエゾエンゴサクは、雪どけ後の林の中で真っ先に咲き始めます。花弁の色は変異が多く、淡い青から紫、赤紫、ピンクや純白など多様な色合いを見せます。
エゾエンゴサクは、桃紫色に花を咲かせるカタクリとともに群生していることが多いようです。テレビドラマ「風のガーデン」で、脚本家の倉本聰氏が「妖精たちの秘密の舞踏会」という花言葉をつけました。花を見かけた方は手折らずに目で楽しんで下さい。
季節のうつろい2018 ⇒ 5月中旬