はげちゃんの世界

人々の役に立とうと夢をいだき、夢を追いかけてきた日々

第51章 変形性足関節症

左ひざの半月板左側にキリを刺されたような痛みがあり、一ヶ月後に右ひざの半月板上側に強い痛みを感じて歩行困難となり、熟睡できずに整形外科病院で診察を受けた。足首の右くるぶしに激痛を感じ、X線技師のレントゲン撮影位置合わせで痛みが氷融した。

1 原因不明の痛み

 1) 左膝に痛みを感じた

令和2年10月6日の午後、リサイクル店で防災用に単一電池を使う懐中電灯を購入して自宅へ戻り、新品の乾電池を入れたが点灯しない。何度も乾電池の向きを確かめたがピカッと一瞬でも点灯してくれない。これは不良品ではないだろうか。

再びリサイクル店へ行って店員さんに試してもらった。電池を入れ替えても点灯しないので新しい懐中電灯と交換してくれた。自宅で乾電池を入れる時にゆっくり確認すると、電球の付けられている方向の接点がUの字状になっている。

製造元を確かめると中国製で、乾電池を入れる向きが逆であることに気づいた。乾電池を入れ直したリサイクル店の店員さんも気づかなかったのだから、私の老化した頭だけが悪いとは言えないだろう。

夕食後は座椅子にもたれてテレビを見ていたが、立ち上がろうとして体を起こして左ひざを床についた。すると、膝関節の半月板の左側にキリを刺されたような痛みを感じる。後期高齢者なので嫌な予感に襲われた。

膝関節には表面を覆うツルツルした軟骨があり上下の関節が直接触れ合うことはない。老化するにつれ軟骨がすり減って上下の関節が直接触れ合い、痛みを感じるようになるそうだ。軟骨が減った部分の関節が触れたのではないかと考えた。

取り敢えず鎮痛剤を飲むと3日後には痛みを感じなくなった。テレビのコマーシャルでコラーゲンが良いという宣伝があるが、古い知識で考えても飲んだコラーゲンがそのまま関節まで届くわけはない。

喉を通過したコラーゲンは食道を通って胃へ入ると、胃液というウイルスでさえも生き残れないほど強い塩酸によって溶かされてしまう。コラーゲンは完全に分解され栄養素となって小腸から吸収される。

小腸から吸収された栄養素は体が必要としているものの原料となる。コラーゲンは軟骨の成分だが、分解された栄養素がコラーゲンとなって関節の骨の表面へ運ばれるとは限らない。体は関節の補修よりも他にやらなければならないことがあるかもしれない。

コラーゲンを飲めば関節の軟骨が補充されるというのは眉唾ものだ。千に3つぐらいはそうなるかもしれないが、常識的に考えてみても誰にもわかるはずがない。コラーゲンを飲んでも、なるようにしかならないというのが正直な話だろう。

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 2) 右膝に痛みを感じた

左膝の痛みを忘れた20日後の10月21日、座椅子から立ち上がるときに左膝をかばって右膝を床についた。すると、膝関節の半月板の上側全体にだるいような痛みを感じる。右膝を調べても腫れている様子はない。

歩き始めると右半月板の上部内側に痛みを感じる。時間の経過とともに腰を下ろしていても軽い痛みを感じるようになり、歩くたびに痛みは強くなっていく。しゃがむことが難しくなり、座った状態から立ち上がる時は体を固定しなければならなくなった。

でも、鎮痛剤で左足間接の痛みが消えたこともあり、大したことはないだろうと考えて鎮痛剤を飲んだ。トイレで便座から立ち上がるときにも、右膝に痛みを感じて少々時間がかかるようになった。まだ、病院へ行くという考えは起きない。

11月22日は予定していた後期高齢者検診の当日である。前日はあまり足を動かさなかったので右膝の痛みは少し引いたようだが、脊柱管狭窄症の影響もあるので歩行は困難である。コロナウイルス対策をして検診を受けて帰った。

区民センターまで往復したせいか、じっとしていても右膝に痛みを感じる。後期高齢者検診から戻るとすぐに鎮痛剤を飲んだ。午後は椅子に腰かけて過ごし夜は足の関節をマッサージしながら入浴した。

風呂から上がったときは痛みが軽くなったが、布団へ入って仰向けに寝ても夜中に右膝が病んで時々目が覚める。就寝中に寝返りを打つと右膝に激痛が走り目覚める。これは何か変だぞという気になった。

トイレで便座から立ち上がるときも、手摺りにつかまらなければ右膝にかなりの痛みを感じて体を持ち上げることができない。70歳の時に室内のリホームを行い、将来を考えトイレと浴室と廊下に手摺りを付けてもらったのは正解だった。

23日は一日中椅子に腰かけて過ごした。足を動かさないと右膝に痛みは感じないが、なにかもやもやとした感じが続いている。就寝中は仰向けになっても夜中に右膝が病んで時々目が覚め、7~8回目覚めると眠ったというと気にはなれない。

23日朝、病院へ行かなければと思ったが、23日は勤労感謝謝の日で休診である。日中は右膝関節が痛くて手すりにつかまらりながら足を引きずっていた。診察券を見ながら明日は5年ほど前に受診したことのある整形外科病院へ行こうと決断した。

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2 整形外科病院の診察

 1) レントゲンとMRI検査

24日の午前8時半に家を出て地下鉄の2駅先で降り、駅横の整形外科病院へ行った。9時前に着いたので待合室はかなり空いている。持参した文庫本を読んでいると9時半に看護師さんよりレントゲン写真を撮るよう指示された。

X線室に入り女性のレントゲン技師の指示で、立ったままで背後から左右の関節の写真撮影があり、その後は透き通った台の上に仰向けとなり様々な角度から写真撮影が行われた。最後に骨密度を測定され、骨粗鬆症を疑っているなと感じた。

後期高齢者だから骨粗鬆症で骨がもろくなっている可能性も疑える。骨粗鬆症であれば転んだりひねったりで骨にひびが入る可能性があり、太い骨も細い骨も影響を受けるだろう。毎朝、味噌汁の出し殻となった煮干しと昆布を食べているので骨には自信がある。

しばらくすると、診察室へ呼ばれた。副院長はディスプレィに映し出された写真を見ている。骨折していないか、骨にひびはないか確認しているようだった。問診には、転んだわけでもひねったわけでもなく、突然痛み出したと答えた。

副院長は骨密度の検査結果を見てから、ディスプレィの写真を凝視しながら首をひねっている。レントゲン写真では筋や筋肉のようすが分からないのでMRI検査を受けるようにと指示され、女性技術者に一階のMRI室へ案内された。

検査台の上に体を固定されて20分間だったが、検査中の音がずいぶん低くなったものだと感心した。しばらくして診察室へ呼ばれると、副院長はディスプレィに映し出されたレントゲン写真とMRIの写真を比較しながら凝視している。

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 2) 検査の結果は

映し出されディスプレイの画像を凝視すると骨の異常は感じられず、膝関節の表面を覆うツルツルした軟骨にも異常は見られない。驚いたことに軟骨は関節全体を覆っている。痛みを感じたと説明した部位に異変は発見できなかった。

診察台の上で足を延ばしたり屈伸したり、はあちこちを押して調べていたが痛みが出た原因を特定できない。年齢的に関節も衰えているので変形性膝関節症の可能性もあると安易な診断を下し、鎮痛剤を出すので一週間後にまた様子を見させてください。

最後に副院長は、骨密度総合検査結果表を手にして説明した。あなたの骨密度(カルシュム量)は0.817(g/cm2)でした。これは、あなたと同年齢の平均骨密度と比較して121%に相当します。骨密度

また、若年成人の平均骨密度と比較すると105%に相当します。この結果から、あなたの骨密度は同年齢の人と比べて高いと言えます。

これからもバランスの良い食事や適度な運動を心掛けましょう。定期的に検査を受けられるようお勧めします。今日はリハビリーを受けてお帰りください。

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 3) リハビリー

リハビリー室へ案内されると、関節にパッドを当てられひざの上を湿布しながら電気振動を20分間流された。それが終わるとリハビリー技術者が関節の周囲をマッサージしながら、変形性膝関節症に対する大腿四頭筋の運動方法を解説された。

「変形性膝関節症は脚が変形し、多くはO脚になっていく加齢的な疾患です。階段昇降時や動作開始時、歩行時などの膝の裏側に疼痛を自覚します。変形性膝関節症になると、大腿四頭筋の筋力が低下しているためO脚や変形がどんどん進行します。

そこで大腿四頭筋に筋力をつけることで膝関節を安定させ、膝関節の変形を遅らせて疼痛を軽減するということを目的に、以下の運動を毎日するように心がけてください。運動は体調に合わせて行い、筋力には個人差があるので初めから無理をしないでください。」

◎ 寝た状態でする運動

  2-1 足上げの運動

強くする方のひざを伸ばし、反対側の膝は腰痛を防ぐために立てておきます。


 伸ばした足の足首をそらし、そのままその足を上げて止めます。この時、曲げた反対側のひざより高くならないように注意します。

この状態で足を保持し、声を出して20秒数えたら足を下します。これを1回とし、同じ動作を10回繰り返します。この時、太腿の筋肉を意識しながら行います。

次に足を変え、もう片方も同様にしてください。両腿の筋肉を付けることが重要です。左右各10回を朝・昼・晩と計3セット行ってください。慣れてきたらセット数を増やしてください。

力が強くなったら足首に重りをつけて鍛えるとよいでしょう。初めは1kg(師範の砂糖程度)から始めましょう。

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  2-2 座った状態でする運動

イスに腰掛けて足首を伸ばしたまま片足を膝が曲がるところまで伸ばしましょう。運動はゆっくり、20回行ってください。交互に両方の足を行ってください。両方を行って1セットとし、計5セットを朝・昼・夜と「行ってください。

力が強くなったら、足首に重りを着けて鍛えるとよいでしょう。初めは1kg(市販の砂糖程度)から始めましょう。

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  2-3 挟みつける運動

バスタオルなどを丸めて両ひざの間に入れ、両ひざでタオルを挟みつけるように力を入れてください。挟みつけたまま20秒停止してください。

20秒を1セットとして5セット、朝・昼・晩と計3セット行いましょう。

筋力には個人差があるので初めから無理をしないでください。また、継続することが重要です。3日坊主にならないように頑張りましょう。

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3 足首の右踝に激痛

 1) 今度は足首の痛み

令和3年2月6日の朝起きると右足首に違和感を感じ、翌日になると右足首に痛みを感じた。その翌日は更に痛みが増し、9日はスーパーマケットへ食糧品の買い物に行けないほど痛み出した。右くるぶしの内部に針を刺されているような痛みである。

10日の朝、車を呼んで整形外科病院へ行った。痛みをこらえながら靴箱へ靴を収納して、エレベーターがあることに感謝しながら痛みをこらえて二階の受付まで上がった。受付を済ませ、廊下の端の椅子に腰かけて痛みに堪えていた。

足首に無理がかかるようなことはしていない。ひねったり捻挫をするほどの事もしていない。ただ、一つ気になるのは、毎朝22センチの高さの踏み台に上ったり下りたりの運動を10分間続けていることだった。

このスローステップ運動は2~3年前に始め、老化していくふともも(大頭四頭筋)やふくらはぎ(腓腹)の筋力を保つためだった。最初は1分間に40~60回くらいから初めて、1分間に120回を目標にするとよいそうだ。

理想は理解できるが、私は1分間に100回の速さが精一杯で、次第にスピードは落ちて最後は1分間に80回程度の速なっていた。だが、踏み台に上ったり下りたりの運動はくるぶしに負担がかからないわけではないだろう。

順番が来て診察室へ入ると、担当医は院長ですと挨拶された。問診で痛みを感じる部分と除隊状態を説明すると、骨に異常がないかレントゲン写真を取ることになりX線室へ案内された。レントゲン技師は前回と同じ方で、30代と思われる女性である。

立ったままで背後から痛みを感じる右足の踝から膝関節までの腓骨と脛骨を撮影し、その後は透き通った台の上に仰向けとなりなるように指示された。痛みを感じる右踝がカメラに向くように、両手で足を持ち上げながらそっと右側へひねった。

内側の右踝が右を向いた瞬間に痛みが引いた。それまで針を刺されるように感じていた痛みが、スーッと引いてしまった。撮影が終わって透き通った台から下りると、右足が床についても痛みを感じない。トントンと右足で床を叩いて見ても痛みを感じない。

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 2) X線技師の快挙

X線室へ呼ばれたときは右足を引きずるようにして歩いていたが、X線室から出ると廊下を普通に歩ける。呼ばれて診察室へ入るときも、なぜか痛みを感じずに普通に歩ける。院長先生にX線技師が右足をひねったら痛みを感じなくなったとお話しした。

院長の前にある机上のディスプレイには、11月24日に立ったままで撮影された膝から足までの写真が表示されている。目を凝らしてみると、骨折した脛骨の骨折痕跡が映し出されていた。

院長は足首の関節部分をさして、「骨折した部分が少しずれて固まっているので足首の間接に無理がかかり軟骨が減っています。骨と骨がこすれるので痛みがでてもおかしくありませんね。」

昭和55年12月27日に骨折した骨を治療した整形外科医は少しずれていますが問題ないでしょう。このまま固定しますとギプスをかけた。手術で直してもらえばこんなことにはならなかったが、あの女性好きの整形外科医はすでに極楽へ行ってしまった。

骨の間でクッションの役割をしている軟骨がすり減ってしまい、骨と骨がぶつかるようになると痛みがでてくる。関節内にあたる骨の端にとげのような突起ができ、これらが動きを妨げたりもする。腫れ、痛み、動かしにくさが生じることぐらいは知っている。

関節内にあたる骨の端にとげのような突起ができ、それが近くにある神経に触れるので痛みを感じたのだろうか。X線技師が右足をひねったときにとげのような突起が外れ落ちて、神経線維から離れた所へ移動したのだろう。足首のX線写真で確認できるはずである。

剥がれた骨の切片が神経に触れたのでしょうとおっしゃり、右足踝に化膿止めを注射された。ディスプレイには膝から足までの写真が表示されたままで、足首の写真は表示されないが。X線技師の快挙に拍手を送りたかった。

一応痛み止めの湿布薬を受領し、病院へ来るときの深刻さは氷解し地下鉄に乗って帰宅した。満面に笑みを浮かべて歩く姿を見て驚いた妻に「くるぶしの中で剥がれた小骨が神経に触ったようだ。X線技師が足をひねったら痛みはなくなった」というと驚いていた。

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 3) またまた足の痛み

5月5日のお昼ごろに右足首の踝の当りにジンワリと押されるような痛みを感じた。床に足をつけると足首が痛くて立っていられない。当然、歩行は困難になった。整形外科で処方された湿布薬を張ったがなかなか痛みはひかない。

6日の朝目覚めると、右足の指先から甲へかけてふっくらと腫れ上がっている。痛みの強さは変わりない。午前中に出かける予定だった食料品の買い物をあきらめた。湿布を張り替えて、痛み止めのロキソニンと胃腸薬を飲んだ。

夜は湿布薬を張り替えて就寝したが、なぜか夜中に目覚めてトイレへ行った。足の親指が床に着いただけで痛むのでふらついていると、数年前のリホームの際に廊下壁につけた手すりが役に立った。伝い歩きをしながら、再び病院へ行かなければと考えた。

7日の8時にタクシーに来てもらいいつもの整形外科へ行くと、院長の診察は午後という。しかたがないので午後の診察予約をしてからタクシーを拾って自宅へ戻り、午後1時に再びタクシーで整形外科へ向かった。

右足の踝の内側を角度を変えながら2枚、外側から角度を変えながら2枚撮影した。診察室へ呼ばれて入ると、ディスプレイに2月10日に撮影した右足の踝から膝関節までの腓骨の写真が表示されている。半世紀前に骨折した痕跡を指して説明した。

骨折した部分が斜めになった状態で接着しているので、足首の関節に無理がかかり軟骨がすり減っているので、骨と骨が接触するので痛みを感じます。関節のところに注射をします。ちょっと痛いですよ。

ディスプレイに表示されているのは2月10日に撮影した右足の踝から膝関節までの腓骨の写真のみで、足首の写真は表示されない。したがって、本日撮影したレントゲン写真は1枚も表示されず、確認する様子もない。

院長は一枚の写真を見て憶測で診断を下している。軟骨が減って骨と骨がすれるなら、痛み止めの効力がなくなると再び痛みだすはずだが2~3日過ぎても痛みを感じない。原因はほかにありそうだが患者には打つ手がない。

レントゲン写真を撮るのは患部の状態を知るためではなく、単なる健康保険の点数稼ぎのようだ。院長の憶測だけで診断を下し、電気で振動を与えるリハビリーを受けさせるだけでお茶を濁している。この整形外科医院も医術ではなく算術が得意のようだ。

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謝辞:整形外科病院のリハビリー担当者よりいただいたパンフレットの絵を利用させていただきました。