はげちゃんの世界

人々の役に立とうと夢をいだき、夢を追いかけてきた日々

第44章 煙草は止められる

日本は平成30年7月に「健康増進法の一部を改正する法律」を交付し、望まない受動喫煙をなくすことを目指して令和2年4月1日に全面施行します。また、北海道でも「北海道受動喫煙の防止に関する条例(仮称)」の策定に向けて検討しています。

1 禁煙外来の紹介

たばこをで止めることができない人、何度も禁煙に失敗している人に救いがあります。私が何度も禁煙に失敗し、そのたびにたばこの本数が増えて悩んでいたときとはわけが違います。あなかがタバコを止められるように国も都道府県も協力してくれるのです

驚いたことに、平成18年から健康保険を使って禁煙治療を受けられるようになりました。医療機関での禁煙治療や禁煙補助剤を利用するほうが、自力で禁煙する場合より効果が上がるそうです。自分一人で禁煙に挑戦するよりは精神的に楽になるでしょう。

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 1) 禁煙外来の受診の勧め

禁煙外来を受診すると、健康保険が適用になるかどうか医師が問診で判断します。まず最初に、過去に健康保険等で禁煙治療を受けたことがある場合は、前回治療の初回診察日より1年以上が経過しているかどうかを聞かれます。

あなたは直ちに禁煙したいと思って禁煙外来を受診したですから、禁煙治療を受けることに同意する文書にサインします。健康保険適用で治療をしてもらうため、ニコチン依存症の状態を調査する、用紙記入式の「たばこ依存度テスト」を受けます

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 2) たばこ依存度テスト

各設問に対して「はい」または「いいえ」を選択してください。「はい」が5つ以上あるとニコチン依存症と判定されますが、このテストで5点以上取れなければ健康保険の適用にはなりません。

              質問はいいいえ
問1 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってし
まうことがありましたか。
問2 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがあ
りましたか。
問3 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほし
くてほしくてたまらなくなることがありましたか。
問4 禁煙したり本数を減らそうとしたときに次の症状のどれ
かがありましたか
・イライラ ・眠気 ・神経質 ・胃のむかつき 
・落ち着かない ・脈が速い ・集中しにくい 
・手の震え ・ゆううつ ・食欲または体重増加 ・頭痛
問5 上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることが
ありましたか。
問6 重い病気にかかったときに、タバコは良くないとわかっ
ているのに吸うことがありましたか。
問7 タバコのために自分に健康問題が起きているとわかって
いても、吸うことがありましたか。
問8 タバコのために自分に精神的問題が起きているとわかっ
ていても、吸うことがありましたか。
問9 自分はタバコに依存していると感じることがありました
か。
問10 タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが
何度かありましたか。

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 3) 禁煙治療費はお得です

  ① 比較的楽に止められます

上手に禁煙するために医療機関での禁煙治療や禁煙補助薬を利用するほうが、自力で禁煙する場合に比べて比較的楽に止められます。

  ② より確実にやめられます

禁煙補助薬を利用することで禁煙成功率が2~3倍にアップします。医師の指導を受けるとその内容に応じてさらにアップします。

  ③ あまりお金をかけずにやめられます

たばこを1日に450円で一箱吸う方は90日間で38,700円を支払っています。治療の状況や医療機関と保険調剤薬局により治療費用が変わる場合がありますが、3割負担の保険適用で計算すると、貼り薬は13,080円、飲み薬は19,660円になります。

たばこ代と比べると治療費の方が5,960円安く、そのうえも健康になれて周囲から感謝されるのです。楽に禁煙できるならチャレンジしましょう!あなたはいつやめるの?いまでしょう!

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 4) これでやめられます

平成18年から、健康保険法で禁煙治療が受けられるようになりました。治療は一定の条件を満たした喫煙者なら、どなたでも受けることができます。また、平成28年4月から35歳未満の要件が緩和され、保険適用による禁煙治療が受けやすくなりました。

健康保険を使った禁煙治療は12週間(3ヶ月)で次のように5回の診察を受けます

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 5) まずは相談しょう

まずはお住いの地域の保険センター、または近くの禁煙外来に相談してみましょう。札幌市の相談窓口は各区の保険センターです。

● 中央保険センター  中央区南3条西11丁目   511-7221

● 北保険センター   北区北28条西6丁目    757-1181

● 東保険センター   東区北10条東7丁目    711-3211

● 白石保険センター  白石区南郷通1丁目南8-1 862-1881

● 厚別保険センター  厚別区厚別中央1条5丁目  859-1881

● 豊平保険センター  豊平区平岸6条10丁目   822-2479

● 清田保険センター  清田区平岡1条1丁目    889-2049

● 南保険センター   南区真駒内幸町1丁目    581-5211

● 西保険センター   西区琴似2条7丁目     621-4241

● 手稲保険センター  手稲区前田1汝位11丁目  681-1211

◎ 全国の禁煙治療に保険が使える医療機関情報最新版  提供:北海道医師会

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2 断煙体験レポート

ちょうど20歳になったばかりのときです。三越デパートのタバコセンターに引き寄せられ、初めて買ったタバコは両切りのピースでした。表へでてから一本取り出し、建物を背にして火をつけました

一口吸い込んだ途端に、頭が痛くなり目の前が真っ暗になりました。後ろを向いて壁に手を当てながらその場にしゃがみこみました。頭の中でバケツを叩かれているような感じがします

二度と吸うものかと思えば褒められるのですが、負けるものかと考えたのが運の尽きでした。様々な煙草を試していると、刻みの「キキョウ」がもっともおいしく感じ、時折キセルで刻みタバコを吸っていた大学生は私ぐらいでした。

就職しましたが、初任給は19,300円です。二食付下宿代は1万5千円で、昼食代は労力奉仕のため無料。手取りはなんと2,500円でした。土曜日の午後は日直、日曜日は朝から日直。月に25日は宿直です。

職員の退勤後はたばこの吸い殻の処分です。宿直室で長めのものを選んでほぐし、学生時代に使ったとはいえない真新しい英和辞典をやぶいて巻くと立派な煙草ができあがります。少々イガラッポイが安月給のためしかたがありません。

その後、右手の人差し指と中指はしだいに山吹色となり、石鹸を使って何度洗っても落ちません。目覚めて背広を着ようとすると、タバコの臭いがむっとしています。度重なる禁煙が失敗してそのたびに本数が増えました

50歳頃には一日最低80本を吸うようになり、多いときには100本を超えるチエーンスモーカーとなっていました。火の付いたタバコをくわえたままですから、キーボードの上に灰が落ちて、キーの隙間からボードの中へ灰が入ってしまいます。

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ある日、出勤してコーヒーを入れたカップをもち事務机と椅子を避けながら、ゆっくり歩いてキーボードの右横に置こうとしました。もう少しというところでカップがゆれ、マグカップのふちから漏れ出したコーヒーが指を濡らします。

熱いと叫ぶ前に、茶色の液体はキーボードの上へ落ちていきました。パソコンは電気を利用する機器ですから、内部はもちろんキーボードの中にも様々な配線がしてあります。タバコの灰が入っているボードの中へコーヒーも入っていきました。

AからBを通ってCへ電気が流れるようにしてあるのに、AからいきなりCへ流れたら部品は壊れてしまいます。水は電気を通しやすい性質があり、ぬれた部分に様々な電気が流れますから部品は耐えられなくなって壊れてしまうでしょう。

三分の一が茶色に染まったキーボードの前に、しばらく呆然自失の状態で立ちすくんでいました。値切ったとはいえ35万円もしたパソコンです。仕事に不可欠と言って買ってもらい、やっと2ヶ月目に入ったばかりです。

コーヒーなんか入れなければよかったと思っても手遅れです。気を取り直してパソコンを修理に出すしかないと思いました。コンセントから電源コードを抜こうとしたら、プリンタの上にコードが丸められ載っています。

昨日、退勤するときにプラグを外したのを思い出しました。あ~よかったとほっとしながら、タバコの灰だらけのキーボード内へコーヒーが流れ込んだらどうなるのだろうと考え込みました。キーボードを分解して表面をスポンジタワシで洗います。

配線類には触らないようにしながらシンクでコーヒの色が消えるまで水をかけて洗い流し、表面の水をタオルでふき取り、日光の入るレースのカーテンの内側において干しました。それでもたばこが口から離れているのは公共交通機関に乗っているときだけです

内部の水分が蒸発するのを待ってから組み立てるとキーボードは甦り、快適に作業結果を送信してくれます。それでもタバコをくわえたままでのキーボード操作を止められず、チェーンスモーカーになると1本吸い終わると次の1本にすぐ火を点けます

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口の中はタバコのヤ二でベタベタし、歯もヤニで染まって白い歯なんぞはあったっけという状態です。吐き出す息もヤニの臭いがして、しだいに食事もまずく感じるようになりました

そんなある日、家族で参加した内覧会で新築マンションが気に入り、抽選に参加すると希望の住戸が当たりました。引っ越しの日は霧雨でしたが、たばこをくわえたままで荷物を運びトラックに荷物を積み終えると二箱目のタバコの封を切っていました。

新築マンションの室内でタバコを吸うとニコチンが染み付いて壁紙は山吹色に変色します。火をつけて大きく吸い込んだ煙をフーッと吐き出しながら、マンションへ引っ越す機会にこの一本でたばこをやめようと本気で考えたのです

この当時、家族の切なる訴えで多くの男性はベランダへ出て喫煙するようすがテレビのニュースで流れていました。煙を吸うたびにタバコの先端は火力が増して赤くなり、遠くから見ると明かりが点滅して蛍のようにみえます。

風の強い日や雨の日はベランダへ出ることも、一階から外へ出てタバコを吸うこともできません。一日中イライラしているくらいなら、引っ越しを機会にタバコを止めるべきだろうと決意しました。

胸のポケットに封を切ったばかりのタバコとライターが入っています。私は蛍族になるのは絶対に嫌だ。タバコは捨てずに持っていよう、吸いたくなったらいつでも吸える。一日百本も吸っていたから少し休もう、そう思えばいいのだと自分に言い聞かせました

わたしがタバコを止めたのを知った後輩たちが後に続きました。マンション管理組合の理事たちや町内会の役員たちもたばこを止める人が出てしました。こうして、私がたばこを止めてから20年が経過しました

一日百本も吸っていたチエーンスモーカーですらたばこを止められたのです。あなたがやめられないはずはありません

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3 国の改正健康増進法

 1) 第一種施設

① 学校、指導福祉施設など、病院、診療所、薬局など、行政機関の調査など。

② 敷地内禁煙(但し、屋外で受動喫煙を防止するために必要な措置が取られた場所に
  喫煙場所を設置することができる。)

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 2) 第二種施設

① 事業所、工場、ホテル、旅館、旅客運送用事業へん拍、鉄道、国会、裁判所など。
  (喫煙目的施設意外の多数の人が利用する施設で、個人の自宅やホテルなどの客室な
  ど人の居住の用に供される場所は適用除外。)

② 原則屋内禁煙

  事業所など。飲食店のうち、法全面施行後に開設する又は経営規模の大きい店舗な
  ど。喫煙できる場所は、室外へ煙りの流失防止措置が必要。但し、屋内禁煙以外の場
  所は、経営者の判断により選択することができるが、その旨の掲示義務がある。

   

③ 喫煙可能

  喫煙可能な場所である旨の標識の提示により、店内での喫煙可能(経過措置:既存
  の飲食店のうち経営規模の小さい店舗)

  個人または中小企業が経営し、客席面積100㎡以下の
  店舗。

④ 喫煙禁止

  このマークは全ての施設で、喫煙可能部分は客・従業員ともに20歳
  満は立ち入れないことを示めす。但し、喫煙専用室と同等の煙の流出措置
  を講じている場合は、非喫煙スペースへの20歳未満の立ち入りは可能。

   

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 3) 喫煙目的施設

  喫煙を目的とするバー、スナック等(たばこの販売許可を得ており、たばこの対
  面販売をしていること。店内で喫煙可能なたばこ販売店、購入喫煙所。)の施設内で
  は喫煙可能。

  屋外や家庭など(喫煙を行う場合は周囲の状況に配慮が必要。)

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4 道の受動喫煙防止条例

 1) 目的と理念

受動喫煙防止対策の推進に関する理念を求め、道、道民、事業者及び関係団体の責務を明らかにするとともに、受動喫煙防止対策を総合的に推進し、道民の健康を維持。

たばこの煙が及ぼす健康への影響を認識し、受動喫煙ゼロの実現を目指し受動喫煙防止対策を推進する。受動喫煙により健康を損なうおそれが高い20歳未満の者及び妊婦に特に配慮する。

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 2) 責務

以下は、平成元年9月11日~10月10日に実施されたパブリックコメントの資料から抜粋した参考資料です。

 区分              内容
・ 受動喫煙防止対策を総合的に推進する。
・ 国、市町村、事業者及び関係団体と緊密な連携を図る。
道民等・ 受動喫煙の正しい知識を持ち、他人に受動喫煙を生じさせないよう努め
 る。
・ 20歳未満の者等がいる場所において喫煙しないように努める。
・ 監護する20歳未満の者に対し、受動喫煙を生じさせないよう努める。
・ 道及び市町村が実施する受動喫煙防止対策に協力する。
事業者・ 受動喫煙を未然に防止するための環境整備に努める。
・ 従業員等に受動喫煙を生じさせないよう努める。
・ 身と及び市町村が実施する受動喫煙防止対策に協力する。
関係団体・ 受動喫煙を未然に防止するための取り組みを推進する。
・ 道及び市町村が実施する受動喫煙防止対策に強力する。

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5 札幌市の取り組み

 1) 受動喫煙防止宣言

札幌市では、平成14年に策定した札幌市健康づくり基本計画「健康さっぽろ21」、平成26年に策定した札幌市健康づくり基本計画「健康さっぽろ21(第二次)」において、健康づくりを進める重要な課題の一つに「喫煙」を位置づけ、喫煙率の低下や受動喫煙対策の推進に取り組んできました。

改正健康増進法の全面施行を目前にしたいま、受動喫煙を防止するために市民一人ひとりが受動喫煙防止に取り組みやすい環境をつくること、また一人ひとりの行動を受動喫煙防止の運動として札幌市全体に広めていくことが必要であると考え、市民、各団体や事業所及び行政が一体となって受動喫煙防止のための行動をする決意を表明する「さっぽろ受動喫煙防止宣言」を行うこととし、宣言の案をまとめました。

健康さっぽろ21(第二次)の基本理念は、「市民が地域とのつながりの中で、健やかに心豊かに生活できる社会の実現」です。全体目標としては、健康寿命の延伸、健康格差の縮小、すこやかに産み育てることです。

札幌市の「健康さっぽろ21」が基盤としているものは、健康を支え、守るための社会環境の整備であり、健康づくりを支える環境と健康な生活を守る環境の構築です。この取り組み方針を強化するために、受動喫煙の機会を有する人を減らし、妊婦や子どもの受動喫煙をなくします。

喫煙についての中間評価での指摘を踏まえて、今後の重点取組は2019年~2013年までの方向性を、妊婦や子どもを受動喫煙の害から守るような妊娠期から子育て世代に向けた普及啓発を強化し、市民の受動喫煙防止や意識の熟成を計る。企業や関係機関と連携した取り組みを進め、望まない受動喫煙をなくする。

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 2) 札幌市の現況

札幌市の喫煙率は平成28年国民生活基礎調査で22.6%となり、政令指定都市の中でも最も喫煙率が高い状況にあります。また、肺がんの75歳未満の年齢構成の異なる地域間でもがんの死亡状況が比較できるように、年齢構成を調整して地域比較や年次比較を可能にした死亡率でも、男女ともに全国と比較して高い状況にあります。

たばこの煙には喫煙する人自身が吸い込む主流煙と火をつけたたばこから発生する副流煙があり、喫煙する人の周囲にいる人々は受動喫煙として副流煙を吸い込むことになります。

たばこの煙には、中枢神経系の興奮と抑制が生じ心臓や血管系への急逝影響を及ぼすニコチン、たばこ煙の粒子相である発がん物質、発がん促進物質やその他の有害物質を含むタール、血液中のヘモグロビンと強力に結びついて血液の酸素運搬機能を妨げる一酸化炭素などの有害物質や約70種類の発がん物質を含む、約5、300種類の化学物質が含まれ、主流煙より副流煙のほうが有害物質の含有量が多いことが分かっています。

受動喫煙には、肺がんや虚血性心疾患、乳幼児突然死症候群との因果関係を推定するのに十分な科学的根拠があるとされ、子どもたちの命にもかかわる問題と言えます

喫煙率が高い札幌市において、市民の健康を守るにはまずたばこの煙や受動喫煙の健康への被害を市民全体が正しく理解し、認識を共有することが重要です。さらに、市民、各団体や事業者及び行政がそれぞれの立場から、また、互いに協力して一体となって法令順守はもとより、受動喫煙を防止するためのよりよい行動をとることが受動喫煙のない地域社会づくりを推進するために不可欠です。

改正健康増進法においては、施設の類型・場所ごとに、受動喫煙対策を講じることとなりましたが、20歳未満の者の喫煙可能部分への立ち入り禁止などには罰則の定めがなく配慮の具体的規準は示されていません。受動喫煙防止に必要なことは、罰則の有無に関わらず各々の受動喫煙防止のための配慮とそれに伴う行動であり、その意識を広め市民全体の運動につなげることが重要です。

そこで、受動喫煙防止のため行動する決意の表明として「さっぽろ受動喫煙防止宣言」を行い、市民にも国内外から札幌市を訪れる人々にも、快適で健康的な環境となるよう受動喫煙のないさわやかなまち札幌を目指し、市民、各団体や事業者及び凝視が連携協力して、宣言に基づく取り組みを推進していきます。

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 3) 受動喫煙の健康影響

2016年厚生省の検討会報告書によると、受動喫煙との関連が「確実」と判定された病気や症状として、脳卒中、虚血性心疾患、肺がん、乳幼児突然死症候群、不快な臭気、鼻への刺激感、専属の既往が報告されています。

そのほか、受動喫煙との関連が「可能性あり」と判定された病気には、乳がん、低出生体重、胎児発育遅延、喘息の発症や重症化、慢性閉塞性肺疾患などがあります。

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6 札幌市の受動喫煙防止宣言

 1) 宣言の構成と考え方

宣言は「宣言文」と「宣言に基づく私たちの取組」で構成されます。宣言文は、札幌市が目指す姿や受動喫煙防止のために行動し互いに協力する決意を示し、受動喫煙対策の重点方針を含みます。

宣言に基づく私たちの取組は、それぞれが具体的にどのような行動を起こすことが望ましいかを示しており、受動喫煙対策が同じ方向性で一体となって推進されるためのものです。

 ① 受動喫煙の健康への影響について認識を共有します

受動喫煙をなくすためには、市民が受動喫煙の健康への影響を正しく理解し、その認識を共有することが重要です。

 ② これから生まれる命や
    子どもたちの健康と未来を受動喫煙から守ります

自分の意思で受動喫煙を回避することができず。受動喫煙によえる健康への影響が大きい胎児や子どもたちは、地域社会全体で守ることが重要です

 ③ 職場での受動喫煙をなくすため互いに協力します

職場では長時間過ごすだけでなく、自由にその場を離れることが難しい場合も多いため、受動喫煙が生じないよう事業者がルールを明確にし、協力し合うことが重要です。

 ④ 受動喫煙のないさわやかなまち
    さっぽろで世界の人々を歓迎します

札幌を訪れる人が快適に過ごせる環境は、市民にとっても快適な環境です。そのような環境づくりを推進することが重要です。

 ⑤ 禁煙したい人を応援します

禁煙したいと思っている人が禁煙できるよう支援することも重要です

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 2) 宣言に基づく私たちの取組

全ての市民は、家庭の一員として地域社会の一員として、それぞれの役割りや立場に置いて、受動喫煙から互いを守る取り組みを推進します。市民が所属する各団体及び事業者はそのか致道において、受動活動の内地域社会づくりに貢献する取り組みを推進します。

更に、市民、各団体や事業者及び行政は、各々が主体的に以下の取組を実施するとともに、互いに連携協力し一体となって、受動喫煙のないまちを目指します。

 ① 受動喫煙の健康への影響について認識を共有します

 ・ 市民として

受動喫煙の健康への影響について正しく理解し、自らの健康を増進させるよう努めると共に、家庭や職場、公共の場所などで他の人が受動喫煙にさらされることのないように配慮します。

子どもたちや妊婦、患者などの受動喫煙の健康への影響が大きい人に特に配慮する必要があることを認識します。

 ・ 各種団体や事業者として

市民が受動喫煙の健康への影響について正しく理解し、自らの健康を増進するよう働きかけ、行政が行う周知啓発活動に協力します。

 ・ 行政として

あらゆる機会を活用し、市民が受動喫煙の健康への影響について正しい知識を得ることができるよう周知啓発します。

子どもたちが将来にわたって自らの健康を自ら守るため、各団体や事業者と連携し、市民に周知啓発を行います。

受動喫煙について簡潔でわかりやすい内容の啓発資材を作成し、各団体者事業者と連携し市民に周知啓発を行います。

 ② これから生まれる命や
    子どもたちの健康と未来を受動喫煙から守ります

 ・ 市民として

職場では、事業者等の施設管理者が決めた施設内での喫煙ルールを守り、互いに協力し受動喫煙が生じないようにします。

 ・ 各種団体や事業者として

事業者は職場で受動喫煙が生じないよう健康増進法を順守し、「職場における受動喫煙防止のためのガイドライン」で定められた受動喫煙防止対策の措置をとれるよう努力します。

各団体や事業者等の施設管理者は、受動喫煙を防止するため施設内の喫煙ルールを明確にし、周知徹底を図ります。

事業者は、労働者の健康を増進する取り組みや20歳以上の労働者であっても受動喫煙が生じないような措置を行います。

 ・ 行政として

「職場における受動喫煙防止のためのガイドライン」による職場での望ましい受動喫煙対策の周知や、労働者の受動喫煙防止に関する適切な相談先の情報提供を行います。

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 ③ 受動喫煙のないさわやかなまち
    さっぽろで世界の人々を歓迎します

 ・ 市民として

人通りの多い場所や人が多く集まる場所では、喫煙ルールを守り受動喫煙を生じさせないよう配慮します

 ・ 各種団体や事業者として

施設管理者は、利用者が受動喫煙を避けることができるように、施設の出入口に施設の喫煙環境(禁煙か喫煙場所があるか)を分かりやすく表示します。

施設管理者は、利用者に受動喫煙を生じさせないよう施設の出入口に吸い殻入れを置かない等の配慮をします。

飲食店が宣伝や広告を行う際には、店内の喫煙環境(禁煙か喫煙場所があるか)を見記します。

イベント等では、国内外からさっぽろを訪れる人にも喫煙ルールがわかるよう周知します。

 ・ 行政として

人通りの多い場所や人が多く集まる場所では、喫煙ルールを守ることや受動喫煙を生じさせないよう配慮することを、市民や国内外から訪れる人に周知啓発します。

飲食店等の施設内の喫煙環境をわかりやすく表示するための、情報提供等を行います。

 ④ 禁煙したい人を応援します

 ・ 市民として

家庭でも職場でも、身近な人が禁煙するときには禁煙が持続できるよう協力します。

 ・ 各種団体や事業者・行政として

禁煙したいと思う人が禁煙に取り組めるよう禁煙外来などの情報提供を行い、禁煙が継続できるよう支援します

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7 さっぽろ受動喫煙防止宣言(案)

私たちのまち さっぽろは ライラック薫さわやかな空気のまちです

私たちさっぽろ市民は このまち 子どもたちが健やかに成長する 誰もが快適に過ごせることを願っています

私たちは 受動喫煙防止のため 次のとおり自ら行動し 互いに協力する輪を広げていくことを宣言します

・ 受動喫煙の健康への影響について認識を共有します

・ これから生まれてくる命や子どもたちの健康と未来を受動喫煙から守ります

・ 職場での受動喫煙をなくすため互いに協力します

・ 受動喫煙のないさわやかなまちさっぽろで世界の人々を歓迎します

・ 禁煙したい人を応援します

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謝辞:文中に掲載しました図表類は、札幌市保健福祉局保健所健康企画課のパンフレットから転載しました。ありがとうございます。