はげちゃんの世界

人々の役に立とうと夢をいだき、夢を追いかけてきた日々

第21章 脊柱管狭窄症その後

左腿のしびれをストレッチで改善させ、2014年の6月には奥入瀬渓流沿いに約6kmを散策したと「第六章 脊柱管狭窄症の克服」に掲載しました。しかし、2016年に入ると再び左腿にしびれが出始め、病状が悪化したのではと考え整形外科へ行きましたが・・・、そんな時に「腰部脊柱管狭窄症ガイドライン」を知りました。

1 普段の過ごし方

 1-1 朝のストレッチ

寝起きに「あいうべ・誤嚥防止・唾液分泌」体操と、「足抱え・ワイパー・S字調整・体幹・腕立て伏せ・つまづき防止・背筋」などの軽いストレッチ、「百会(ひゃくえ)・胃兪(いゆ)・三焦兪(さんしょうゆ)・腎兪(じんゆ)・大腸兪(だいちょうゆ)・湧泉(ゆうせん)・厲兌(れいだ)・然谷(ねんこく)・井穴(いけつ)」などツボへの刺激、「音読ドリル・計算ドリル・記憶ドリル・小学校で習った言葉クロスワード」などの認知症予防訓練等々、第16章ロコモ克服の秘訣で紹介ししたことは毎朝続けています。

 1-2 午前中の過ごし方

6時10分に朝食を済ませ、約8千歩になるよう4kmを1時間ほどで歩き、時々ホームページに掲載する写真を撮影します。帰宅するとパソコンの前に腰を下ろして、11時30分までWebページの作成とメンテナンスを行います。この間、コヒーを砂糖なしのアメリカンで2杯ほど飲みます。

小松菜とキャベツ、大葉5枚に冷凍したバナナを1本加えてミキサーにかけたスムージをメインに、茹でトウキビ半本・茹でカボチャ・茹でジャガイモ・やきもち一個・食パン1枚のいずれかで昼食とします。月に1度は丸亀製麺の店でぶっかけ饂飩を堪能しています。

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 1-3 午後の過ごし方

スーパーマーケットへ食材を買いに2時間ほど車で出かけます。帰宅後は午前中と同様に、パソコンの前に腰を下ろしてWebページの作成とメンテナンス、読書などで夕食を迎え、1日におよそ7時間は椅子に腰かけたままの状態でいます

その他、運動らしきものは週に1回程度、昔の仕事仲間とパークゴルフに出かけ、6時間で12000歩程度を歩き回っています。

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 1-4 就寝までの過ごし方

夕食後は胡坐をかいて、テレビの医学バラエティやクイズ番組を視聴しています。1日置きに19時から赤ワインを約300ml程を楽しみます。「あいうべ・誤嚥防止・唾液分泌」体操を行い、21時に就寝します。就寝中に目覚めてトイレへ行くことはほとんどありません。

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2 脊柱管狭窄症の症状

 2-1 整形外科の診断

2016年に入ると、朝食後の散歩中に左腿にしびれを感じるようになりました。およそ2kmを歩いたころに左足の甲がしびれ始めます。我慢して歩いていると左の腿がしびれ始めて歩くことが辛くなり、腰を下ろせそうなところを探して2~3分休憩します。

毎日歩いているとしびれを感じるまでの距離が狭まってきます。2017年に入ると歩き始めて100mほどでしびれを感じ、しびれが引くまで3~4分かかるようになりました。しびれ具合も強くなってきています

病状が進行していると感じはじめたころ、妻が通院していた整形外科病院の壁に、脊髄が専門で診療科目に脊柱管狭窄症と表示されている医師の診察を予約しました。2017年4月26日にX線写真を撮りましたが、素人目にも不鮮明なネガでよくわかりません。

排尿障害や便秘がないか尋ねられ、「ない」と答えました。立ち上がって体を後ろに反らせても痛みを感じず、神経反射や知覚異常の有無、筋力なども調べられました。症状の現れ方でどの部位が障害されているかを推測しているようです

立ち続けてもしびれは出ず、歩き続けたときにはしびれがでますが、腰かけて休むと症状が消えていきます。年齢的に変形性膝関節症など他の変性疾患も考慮され、脊柱菅狭窄症と推定されたようです。

MRIで検査していただけないでしょうかと申し出て、開いている日時を調べていただき予約して帰宅しました。5月15日の10時30分にMRIで撮影が行われ、1時間後に診察室へ呼ばれました。

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背骨の側面写真

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ディスプレイに映し出されたMRIで撮影された写真は鮮明でした。「脊柱管狭窄症ですね、第五腰椎部分がこのように狭くなっています」と、医師は太い線のある部分を指さします。腰椎の他の部分を見せられると、確かに細くなっているとわかります。

体の前方にある脊柱は、頭の方からお尻の方へ順番に、頚椎(けいつい)7個の骨、胸椎(きょうつい)12個の骨、腰椎(ようつい)5個の骨、仙骨(せんこつ)、尾骨(びこつ)から成っています。

体の後方にある椎弓は上下の椎体とうまく連結するための上関節突起や下関節突起、筋肉や靱帯が附着している棘突起や横突起などがついているため、かなり複雑な形をしています。椎体と椎弓で囲まれた空間を椎孔(脊柱管)と呼ばれ、このスペースに脊髄が通っています。

体を輪切りにした写真を数枚見せられると、脊髄が通っている椎体と椎弓で囲まれた空間が狭くなっているのが分かりました。「狭窄は老化が原因でしょうか。」と質問すると医師は「いや。」と言って言葉を濁しました。

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背骨の輪切り写真

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その後何も言わないので、薬局に置いてあった小野薬品工業株式会社のパンフレットを思い出して「脊柱管狭窄症にオパルモン錠が効果があるそうですが」と問いかけました。「それしかないでしょうね、試してみますか。」「お願いします。」「この次は6月12日でいいですか。28日分出しておきます」。

オパルモン錠は、背骨の中を通っている神経の血液の流れをよくする効果があり、腰や足の痛みやしびれ及び歩行能力を改善しますが、効果が表れるまで6週間から8週間かかることもあるそうです。但し、私の症状に効果があるかどうかは試してみなければわかりません。

家族に説明するために、MRIの写真を撮影させていただいてもよろしいですかと、了解を得てからスマートフォンで写真を2枚撮影しました。この時に撮影した写真を掲載しています。

近くの薬局の薬剤師に「お薬手帳」を提示して、尿酸・中性脂肪・コレステロールを下げる薬を飲んでいることを告げ、飲み合わせと副作用のないことを確認しました。

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 2-2 薬の効果

これまで通りの過ごし方に、毎食後オパルモン錠1錠の服用が加わりました。1度も飲み忘れることなく28日間飲み続けましたが、しびれが治まってきたような感じはありません。小野薬品工業株式会社のパンフレットにも効果が表れるまで6週間から8週間かかることがあり、最低でも2ヶ月間は続けてみなければなんとも言えません。

6月12日の診察時に「しびれの状態はどうですか。」と聞かれました。いまのところ薬の効果は表れていませんが、もう少し続けてみます。「そうですか。この次は7月10日でいいですか。28日分出しておきます」。

期待して薬を服用していましたが、朝目が覚めると両方の太腿から足先まで軽くしびれています。毎日歩いているときにしびれを感じるまでの距離が狭まってきました。70~80mで強いしびれを感じるようになったり、信号待ちで立っているときにもしびれを感じるようになりました。

きちんと薬を飲み続けて7月10日の診察に「しびれの状態はどうですか。」と聞かれました。8週間服用しても効果が表れているようには思えません。朝目覚めた時に両腿から足先までしびれていますし、しびれを感じる距離も50mと短くなり、悪化の一途をたどっているように思われます。

「そうですか。薬はこのまま続けてみますか。どうしますか」。8週間で効果が出なくても、効果が現れることを期待してもう少し続けてみようと思います。「じゃあ、この次は8月23日でいいですか。44日分出しておきます」。

薬局で薬を待っている時に、疑問がわいてきました。病院の壁に専門が脊柱管狭窄症と表示している医師は、症状を聞いて検査をするだけで内科医のように薬を与えて傍観しているのはなぜでしょう。

脊柱管狭窄症は手術でしか治せないとの信念をもち、症状が悪化して手術を望むようになるまで待っているのでしょうか。妻が受けたヘルニア手術は右足がしびれるという後遺症が残り、手術が成功する保証はありません。責任を問わないという念書を書いて手術を受けるより、他の方法でしびれを解消させる工夫をされている医師はいないでしょうか。

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3 原因を求めて

 3-1 狭窄がなぜ起きたのか

脊柱管が狭くなる原因はさまざまですが、決定的な要因は生まれつき脊柱管が狭い場合です。但し、脊柱管が狭いと必ず脊柱管狭窄が起こるわけではなく、脊椎の変化が加わったときに脊柱管狭窄による症状が起こるようです。脊椎の変化は、腰部の脊椎症や椎間板症、脊椎すべり症など加齢に伴う脊椎の変化を指します。

脊柱管が狭くなると、骨の圧迫によって神経に栄養を送っている髄液や血液の流れが阻害され、神経が栄養障害の状態に陥ります。それにより「痛み、しびれ、間欠性跛行、直腸や勝胱の機能障害」など、さまざまな症状が現れてくることになります。

私の症状は、右側の大腿部や下肢の不快感やしびれです。数分間立ったままでいたり、100~200mほど歩くと太腿や下肢にしびれが出現し、一休みして腰かけたり腰をかがめたりすると改善します。日によって歩行距離が変わり、調子の良いときと悪いときがありますが次第に歩行距離が短くなっていました。

勤務していた当時は、出勤すると退勤時間まで机に向かい書類に目を通したり書類の作成に終始していました。独身時代は職員のためのうどんやそばの昼食づくりで1時間程度は動いていましたが、転勤してから備品管理や文書管理システムの構築のため休む時間を惜しんでワープロやパソコンに向かいました。

机に向かっているときは、前かがみになるので猫背のようになります。首が前に出て、体重の1割もの重さがある頭や上半身を筋肉だけで支えているので、姿勢を楽に維持する重心線がずれて脊椎のS字カーブにゆがみが起こります。このため、腰椎や周辺の椎間板をはじめ、筋肉や靭帯に通常以上の大きな負担がかかります

首から肩にかけての血行が悪くなると、慢性化すると首、肩、背中の筋肉もこって、腰痛につながります。前かがみによる腰痛を防ぐには、適度な運動やストレッチで腰を支える筋肉をバランスよく鍛えたり、柔軟性を高めることが重要と言われますが無頓着であったことが発症の原因と思われます

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 3-2 狭窄で発症するしびれ

インターネットで得た情報によれば、脊柱菅狭窄症による症状のなかでも最も重要なのがしびれだそうです。痛みは手術をすれば治りますが、しびれは痛みよりも治りにくく、しびれを改善するのは難しいとされています

症状から病名が分かっても、しびれが起きる原因が分からなければ症状を軽くすることも、しびれが起きないようにすることもできません。神経への圧迫を取り除いて髄液や血液の流れをよくすることが脊柱管狭窄症の治療になるようです。脊柱管狭窄症は神経のどこが圧迫されるかによって次のように分類されています。

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  3-2-1 神経根型の症状

椎間孔から出て行く神経の根元部分を「神経根」といいます。脊柱管が狭くなるため、神経根が圧迫を受けるのが神経根型の脊柱管狭窄(症)です。左右両側に起こることもありますが、多くは片側だけが圧迫を受けています。

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  3-2-2 馬尾型の症状

脊柱管の中を通っている脊髄は腰椎の最上部あたりまで伸び、そこから下の脊柱管には脊髄に出入する神経の束が通っています。この神経の束を「馬尾」といい、脊柱管が狭くなることによって馬尾が圧迫を受けている脊柱管狭窄(症)を馬尾型といいます。馬尾型は神経根型よりもより症状が重くなります。

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  3-2-3 混合型の症状

神経根型と馬尾型の合併型で、神経根と馬尾の両方が圧迫を受けるタイプです。神経根の圧迫による痛みやしびれと、馬尾の圧迫による異常感覚などが起こります。

症状がひどい場合は、薬物療法や神経ブロックを中心に理学療法を併用しながら3か月ほど保存療法で経過を見ます。神経根型のほとんどはこれで治るそうですが、症状が改善しない場合や患者が希望するときは手術療法を考えることになります。

手術を行えば痛みや間欠跛行は改善されますが、一度傷ついた神経は元どおりにはならないのでしびれは残ることがあります。手術でしびれがすっきりと治るとは限らないと言われます。

脚にしびれを感じるのは痛みよりも重症の可能性もあり、早く検査を受けて原因を明らにし速やかに治療を受けるべきとされていました。しかし、通院している整形外科病院の医師は「薬はこのまま続けてみますか。」とのんびりして症状緩和についての説明もないのは、「立ち上がって体を後ろに反らせても痛みを感じない」という症状から軽症と判断されたのかもしれません。

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 3-3 狭窄を起こしている部位

脊柱管の周囲を拡大し、総合東京病院の「顕微鏡手術下腰椎椎間板ヘルニア摘出術の手順・腰椎椎間板ヘルニアのMRI所見・腰椎MRI矢状断面像(左)および横断面像(右)・腰椎椎間板ヘルニアのMRI所見・腰椎MRI矢状断面像(左)および横断面像(右)・T2強調像 」などで、どのような構造になっているのか調べました。

脊柱管の内部構造を調べたくてもこれ以上拡大するとピントがボケてしまいます。インターネットで探し出した背骨の解剖図とも比較した結果、推定でしかありませんが、分厚くなった黄色靭帯とはみ出した椎間板が脊柱管の内部を狭めているようです

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脊柱管の周囲

左側の黄色靭帯はオタマジャクシが左上へ向かって泳いでいるような形に変形し、右側の黄色靭帯は全体が太くなっているようです。写真を見ていると、分厚くなった黄色靭帯とはみ出した椎間板が神経を圧迫して右足にしびれが起きていると推定されます。

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下の写真では、背中側からオタマジャクシの頭状の黄色靭帯が脊柱管を圧迫しているように見えます。私は右足にしびれを感じる症状ですから、MRIの写真は見たいところに焦点を合わせることができるため、医師は右側の黄色靭帯に焦点を合わせて映し出していると思われます。

脊柱管の周囲

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4 治療と言われる方法

 4-1 西洋医学での改善方法

脊椎脊髄ジャーナルに発表された小林茂先生の論文「腰部脊柱管狭窄症における馬尾・神経根の変化」によると、間欠跛行の理由は「脊柱管内の静脈うっ滞、毛細管領域の酸素濃度低下に起因した伝導障害が原因」とされています。

間欠性跛行は、歩行中に腰から足にかけてしびれや鋭い痛み、締めつけられるような痛みが生じて一時的にそれ以上歩けなくなる歩行障害のことです。少し休めば再び歩けるものの、しばらく歩くとまたしびれや痛みが生じて、こま切れにしか歩けなくなります。

脊柱管狭窄症と腰痛を招くほかの病気との最大の違いは、この間欠性跛行があるかないかです。間欠性跛行が起こる原因は、歩行中に脊柱管の狭窄によって脊髄の末端に当たる馬尾や神経根、神経の血管が断続的に圧迫されるためです。

神経への血流が障害されると酸素や栄養が行き渡らなくなり、神経の働きが低下して痛みやしびれが現れ足を動かせなくなります。少し休むと血流障害下肢の血管が解消され、再び神経に酸素や栄養が行き渡って神経の働きが回復するので血流障害が解消されるためです。

間欠跛行は、脊柱管狭窄症以外に閉塞性動脈硬化症でも起こります。発祥する原因は、脊柱管狭窄症では脊髄と神経根への血流障害によるもので、閉塞性動脈硬化症では下肢自体の血流障害によるものです。脊柱管狭窄症と閉塞性動脈硬化症が同時に起っている場合もあるようで、判別しにくいとされています

2月に入ってから両足に触るとかなり冷たいので閉塞性動脈硬化症を疑い、薬をもらいに行った内科で診察を受けると、地域医療機能推進機構の大病院で下肢のCT検査を受けるよう指示されました。

2016年2月21日の下肢CT検査で、左深大腿動脈に石灰化がみられるが血流に問題はないとの判定でした。これにより閉塞性動脈硬化症の疑いは消えました。

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間欠跛行のタイプの見分け方

タイプ神経性血管性神経性
馬尾型神経根型混合型血管性
閉塞性動脈硬化症
血管性
症状痛み
しびれ
異常感覚
痛み
しびれ
痛み
しびれ
異常感覚
重だるい痛み
鈍い痛み
左記の症状
が現れる
歩行障害両側性多くは
片側性
両側性片側性+両側性左記の両方
が現れる
異常知覚多い少ない多いまれ多い
センソリー
マーチ
しばしばなし多いまれ多い
知覚障害ありありありなしあり
筋力低下
脚部脱力感
多い多い多い間欠性跛
行時あり
あり
反射減弱→消失減弱→消失減弱→消失正常減弱→消失
動脈拍動正常正常正常減弱減弱
冷感
チアノーゼ
むくみ
なしなしなしありあり
前屈時
の軽減
ありありありありあり

センソリーマーチは、尻や脚部の痛みやしびれ、冷感、灼熱感、ひきつれ感、締めつけ感、足底がじりじりする、足底の皮膚が厚くなった気がする等の知覚障害が時間の経過と共に変化したり、場所が移ったり、また広がったりする状態を言います。馬尾の障害に伴い生じる症状です。チアノーゼは、血液中の酸素不足により皮膚や粘膜が青紫色になることです

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脊柱管狭窄症を手術とリハビリテーションで解消する方法もあります。脊柱管狭窄症の手術は、椎弓を広い部分に渡って切除して神経の圧迫を解除します。切り取る部分は、椎体の椎間関節の一部、棘突起の一部、そして黄色靱帯です。

リハビリテーションとして腰椎周囲の体幹筋強化のための保存療法があります。体幹の中心である背骨の安定性は筋肉によって保たれています。筋力低下による腰椎の不安定性を改善し症状を改善させると共に悪化させないことが目的です。

リハビリテーションでは姿勢が重要になります。無理な運動は、症状を悪化させることもあるため専門知識をもった理学療法士などのアドバイスを受けて実施しすべきで、自分で取り組める下肢筋力低下予防運動や腰痛体操などを指導してもらいます。

しかし、2011年の日本整形外科学会による「腰部脊柱管狭窄症ガイドライン」には次のように説明されています。

腰部脊柱管狭窄症では、腰椎部の脊柱管あるいは椎間孔(解剖学的に椎間孔は脊柱管には含まれていない)の狭小化により、神経組織の障害あるいは血流の障害が生じ、症状を呈すると考えられている。しかしながら、現在のところその成因や病理学的な変化が完全には解明されておらず、定義についても上記のごとく、さまざまな意見がある。このため、腰部脊柱管狭窄症は複数の症候の組み合わせにより診断される症候群とするのが妥当である。

また、第1章の疫学・自然経過で等級Bとして、

腰部脊柱管狭窄症の軽度または中等度の患者では、神経機能が急激に悪化することはまれである腰部脊柱管狭窄症の軽度または中等度の患者のうち、1/3ないし1/2では自然経過でも良好な予後が期待できる。

としています。初期の段階なら何とかなる可能性がかなり残っていることになります。

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 4-2 東洋医学での改善方法

東洋医学の観点から診る脊柱管狭窄症は、神経や血管がどうかは考えません。東洋医学の人体の見方は西洋医学の人体の見方と全く違い、人体の異常は「最終的に全て機能の異常に集約される」と考えます。

西洋医学と東洋医学とでは人体を見る時のモノサシが違います。例えば腰痛の場合、西洋医学では「腰の筋肉や神経や骨の異常」と診断しますが、東洋医学では「腰の循環を支える機能の異常」と考えます。この「機能の異常」を「気」という考え方で表現しているのが東洋医学なのです。

機能の異常は気の異常とも言え、レントゲンやMRIに気の異常は映らないので診断の材料とはなりません。東洋医学では、生きている限り人間は一瞬たりとも止まることはないという概念を基準に総合的な診察をし、患者の体質や状態に合わせた治療を行い、体の機能を根本から強化していきます。

脊柱管狭窄症の治療は問診や触診を行い、どのように気の異常が起こっているのかを分析します。その気の異常を最も改善しうるツボに、最も効くであろう方法で鍼、またはお灸をするだけです。同じ疾患でも一人一人の体質に合わせて治療するのが東洋医学ですから、「脊柱管狭窄症にはこのツボ」とは言えないのです。

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東洋医学は「狭窄した部位の周辺の血行をよくすると痛みやしびれが改善されやすい」としています。筋肉が柔らかい状態を保っていれば、脊柱管狭窄症に特有の症状とされるような痛みは出ないものです。

血液は体に必要な酸素や栄養素を運ぶ重要な役割を担っているため、血の巡りが悪いと細胞の修復機能を遅らせ、体の不調を招く大きな要因となります。東京大学医学部の附属病院では、以下のような実験結果を発表しています。

脊柱管狭窄症を3つのタイプに分類し、東洋医学の手法を使って血流を良くする治療を行ったところ、タイプごとに差はあるものの、脊柱管狭窄症の3つのタイプすべてにおいて有効であった

このように脊柱管の狭窄した部位の周辺の血流をよくすると、痛みやしびれが改善されることが立証されています。脊柱管狭窄症の症状が起きているのは、腰や首に痛みのある部分に血流障害が起き、筋肉が硬直していることが原因とも言えるのです。

そこで、背中の狭窄を起こしている脊柱の位置をさぐり、下着の上に使い捨てカイロをに張って温めてみましたがあまり効果は感じられません。逆に、おへその位置の下着の上に使い捨てカイロを張ってみるとしびれが感じずらくなりました。

おへそは小腸につながり、すぐそばに直径1.5~2cmの大動脈内を血液が高速で流れています。カイロの熱はおへそから直接小腸に伝わり、小腸を介して大動脈に伝わり血液を温めます。皮膚や皮下脂肪に妨げられず体内で温められた血液は、狭くなった血管を温めて柔らかくすることで血流が増進するのでしょう。

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日本薬科大学教授で百済診療所院長、漢方薬の権威である丁宗鐵(宗鉄)先生は次のように述べています。

病気に対処するのに大切なのは、足が痛む、しびれるという症状だけに目を向けるのではなく、その背景にあるものを追求していくことです。例えば、冷えがあれば温薬や熱薬を、疲労があれば補剤を、消化機能の低下があれば脾胃薬を、精神的・神経的な乱れがあれば気剤が配合された漢方薬を選んで処方します。これにより隠れた原因が解決できると、症状は驚くほど改善するのです

脊柱管狭窄症は高齢者に多い病気であることから、「虚証」の人向けの「八味地黄丸(はちみじおうがん)」や「牛車腎気丸」がよく用いられています。これらに含まれる地黄が体に合わないという人には、「桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)」や「桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)」を処方する場合もあります。気になる人は、漢方医にご相談ください。

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 4-3 手術

脊柱管狭窄症の手術を勧める医師は減少しました。2011年の日本整形外科学会による「腰部脊柱管狭窄症ガイドライン」には「現在のところその成因や病理学的な変化が完全には解明されておらず、」と、しびれや痛みの原因が分からないからです。

したがって、脊柱管狭窄症の手術で完治するとは限らないのです。漫才師の横山たかしさん(68歳)は、脊柱管狭窄症で2014年1月から入退院を繰り返し、同3月に休養を発表しました。4月と6月に手術を受け、8月に仕事へ復帰しましたが、筋力は低下したままで歩行は困難な状態となり、車いすに座って漫才をしていました。

2016年8月に3度目の手術を受けて12月に退院しました。松竹芸能60周年道頓堀寄席正月公演」では3年ぶりに立ち姿で漫才を行いました。「病気になって3年や。せやけど、わしゃ負けんぞ!頑張ります!」と舞台を去る際に力強く言いましたが、歩き方はまだおぼつかない状態でした。

脊柱管狭窄症の手術を3度も受けて、車椅子生活を余儀なくされた漫才師の横山たかしの闘病記がネットに出ています。わかさ増刊号、脊柱管狭窄症克服マガジン「腰らく塾」vol.1 2017年冬号に掲載された内容が脊柱管狭窄症ひろばに掲載されています。「横山たかしの負けへんで闘病記」をご覧ください。

人間には「自然治癒力(自己治癒力)」という素晴らしい力があります。それを引き出す手助けをするのが良い医療者であり、施術者と言えるのです。そして、「自分の主治医は自分」なのです

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5 出会えた名医の考え

 5-1 黄色靭帯がこっている

妻が肩こりで悩んでいた時に、背後から両肩の僧帽筋をもみほぐしていました。僧帽筋は頭と首の結合部分から腰の少し上にまで広範囲にわたる大きな筋肉です。僧帽筋の主な働きは、肩甲骨を安定させることと、ものを持ち上げるときに使う三角筋の動作を助けることです。

僧帽筋は上部線維・中部線維・下部線維に分類されます。肩甲骨を内側に引き寄せ、上部線維は肩甲骨を引き上げ、中部繊維は肩甲骨を引き寄せ、下部線維は肩甲骨を下ろす役肩こり割があります。肩や首のこりは上部線維が緊張してしまうことが主な原因と言われています

頭が前に垂れた猫背の姿勢、肩関節を使うスポーツ動作、重いバックを肩にかける日常的な動作、精神的に緊張状態などにより、僧帽筋は硬くこわばる傾向にあるそうです。

僧帽筋が弱るのは、加齢による老化・猫背・運動不足・リン酸のとり過ぎなどが挙げられます。加工食品やファストフード、清涼飲料、インスタント食品にはリン酸が多く含まれ、筋肉にリン酸が過剰に溜まるとカルシウム不足が生じ、筋肉のポンプのはたらきが低下します

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筋肉は酸素によって血液の中のブドウ糖を燃焼して活動しています。酸素が足りないと疲労物質の「乳酸」が筋肉内に蓄積して硬黄色靭帯くなり、神経線維がしめつけられて肩がこります。

悪い姿勢を続けると筋肉が緊張し、毛細血管の中の血液の流れが悪くなって酸素不足になります。筋肉がリラックスすると血流がよくなって新鮮な酸素が送り込まれ、溜まっていた乳酸も流され筋肉の疲労も取れて肩こりが治ります。

これらのことから、脊柱管狭窄症では黄色靭帯が僧帽筋上部線維のように硬くこわばって、「こり」のために膨れ上がって太くなっていると推測しました。こっている黄色靭帯をもみほぐす方法はないのでしょうか

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 5-2 重要な運動療法

インターネットで脊柱管狭窄症の治療方法を検索していると、埼玉県さいたま市の清水整形外科クリニックの清水伸一院長の「脊柱管狭窄症ひろば」を発見しました。

脊柱管狭窄症が克服できない患者さんには、最も重要な治療が抜け落ちていることが多いのです。その治療とは「運動療法」です。運動療法は、自分の意志で手軽に取り組めるのはもちろん、体のメンテナンス(手入れ)ができ、心身の機能を維持する大変有力な治療法です。

専門医がおすすめする「脊柱管狭窄症の運動療法」の中から、私の足のしびれ解消に効果があった「体幹のバランス強化体操」「腸腰筋ほぐし体操」「仙腸関節体操」をご紹介します。体操と表現していますが簡単な動作です。

体操を行うための基本姿勢は、両足を広げてまっすぐに立ち顔は正面を向きます。爪先をやや外側に広げて立つと安定感が増します。全身の力を抜いてリラックスします

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  5-2-1 体幹のバランス強化体操

体幹を支える深層筋(インナーマッスル)を鍛えれば、背骨という柱をしっかりと支えて土台を安定させる効果が得られ、病状の悪化防止や改善につながるそうす。

清水伸一院長は「8の字スクリューで深層筋(インナーマッスル)を鍛え体幹バランス強化」と説明されています。背骨本来のS字カーブにできるだけ近づけ、狭窄部位にかかる負担を腰椎全体にうまく分散させることが必要とおっしゃいます。体幹のバランス強化体操

体幹のバランス強化体操は、まず基本姿勢をとります。前かがみ姿勢がクセになって背骨本来のS字カーブが失われた人は、上体をそれ以上に反らすと症状が現れるまで起こします。

両手は軽く腰に当てて、輪を回す要領で数字の8を描くように腰を動かします。ゆっくりと水平に大きく8の字を描くのがコツです。右回りで8の字を5回描いたら、腰を左回りに5回動かして1セットとします。朝・昼・晩の1日3回、1セットずつ行ってください。

8の字体操を行う前には、固まった腰の筋肉を手でもんでほぐしてから行うと効果が高まります。ただし、1度に20回以上行うと腰の痛みが増す場合があるのでさけてください。もし、体操を続けて痛みが強まったり症状が悪化したた場合は、すぐに中止して専門医に相談してください。

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 5-2-2 腸腰筋ほぐし体操

立った状態で左右片足ずつ、ゆっくり太ももを上げてみてください。太ももがスムーズに上がらなかったり痛みが現れたりする場合は、腸腰筋が拘縮している疑いが濃厚です

腸腰筋の硬直や萎縮は脊柱管狭窄症のしびれや痛みを起こりやすくするので、腸腰筋をほぐすことで症状の緩和も期待できます。腸腰筋ほぐし体操は、感じる症状毎に三種類あります。

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 a. 下腹の脱力体操

まず基本姿勢をとります。体幹のバランス強化体操と同様に、両足を広げてまっすぐに基本姿勢立ち顔は正面を向きます。爪先をやや外側に広げて立つと安定感が増します。腸腰筋をほぐすためには「リラックスして脱力する」ことが重要になります。

口から息を吸いながら、腹筋の力で下腹をへこませながら肛門を締めていき、息を吸い切ったところで一気に鼻から息を吐き出すと共に下腹の力と肛門、全身の力を抜いてリラックスします。脱力のさいには鼻からフッと勢いよく息を吐き出し、一気に脱力することが効果を高めます

緊張と弛緩という大きな動きをくり返すことで、拘縮した腸腰筋がゆさぶられて血流が増大し、腸腰筋に酸素や栄養が行き渡るようになるので拘縮がほぐれます。体操を行っている間は呼吸を止めないことと、下を見ないようにすることです

5回行うのを1セットとして、朝・昼・晩に1セットずつ実践するのを基本とします。症状が気になるときには積極的に行ってください。台所などで立って作業をするとき、掃除をする前など時間を決めて習慣にすると毎日続けられて効果も高まります。

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 b. 腿下ゆすり体操

前傾姿勢になると腸腰筋は常に縮んだ状態になり、ほとんど使われなくなり硬直や萎縮してしまいます。腸腰筋が硬く縮んだままになると、拘縮した筋肉がその周囲を通る坐骨神経を圧迫して足腰の痛みやしびれを引き起こしやすくなります。足をブラブラゆする運動

立った状態で足を片方ずつ、股関節を支点として5~6秒ブラブラゆする体操です。足をブラブラゆする運動は、腰部脊柱管狭窄症の症状の中でも、とりわけ坐骨神経痛によるお尻や足の痛み・しびれの改善に役立つ体操です。

転倒防止のため、イスの背もたれや壁などに手を添えてバランスをくずさないようにします。足のつけ根から爪先まで、まっすぐに伸ばして行います。前かがみになって目線が下がると腸腰筋が萎縮したままになり、体操の効果が薄れるのでまっすぐ正面を見ながら行ってください。

左右の足で5回ずつを目安に行います。これを1セットと数え、朝・昼・晩に1セットずつ、計3セット行うのを基本とします。なお、症状が気になるときに行うのもおすすめです。

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 5-2-3 爪先起こし体操

爪先起こし運動は、ふくらはぎの腓腹筋やヒラメ筋を柔軟にして筋力を強める効果的があります。これらの筋肉が若返ると足腰の血流が促されるため、ふくらはぎの症状のほかに管狭窄症に伴う足腰の痛みやしびれの改善が期待できます

爪先起こし運動は、床に座って行う運動、立ち姿勢で行う運動、イスに座って行う運動の3種類があり、どの姿勢でも爪先を起こしてふくらはぎを伸ばすのが基本動作になります。

 a. 床に座って行う運動爪先起こし体操

リラックスした状態で床に腰を下ろし、両手を後ろについて体を支えます。かかとを前に押し出すようにして両足をまっすぐに伸ばします。

両足の爪先を時計回りにゆっくりと10回転させて、続いて反時計回りでも爪先を10回転させます。以上の動作を朝・昼・晩に行います。

 b. 立ち姿勢で行う運動

痛みやしびれが強い人、また体力に自信のない人は控えましょう。

壁やイスの背につかまり、両足を肩幅に開きます。爪先で立って3~5秒数えたらゆっくりとかかとを下ろし、続いて爪先を上げて3~5秒数えたらゆっくりと爪先を下ろします。この動作を左右交互に5回ずつくり返します。

次に、壁に手をつき右足を1歩後ろに下げて、壁を押すようにしてふくらはぎを10秒伸ばします。左足でも同様に行います。この動作を左右交互に5回ずつくり返します。

 c. イスに座って行う運動

イスに座って、症状が出ている側の足を前に伸ばします。床にかかとをつけたまま、症状が出ている側の足の爪先を天井に向けて起こし、ふくらはぎを10秒伸ばします。

右足伸ばします。床にかかとをつけたまま右斜め45度の方向に開き、ふくらはぎを10秒伸ばします。続いて左足も同様に行います。

体をイスの右側にずらして右足を後ろに下げます。床に爪先をつけて、アキレス腱を伸ばす要領でふくらはぎを10秒伸ばします。続いて左足も同様に行います。

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6 運動療法の効果

 6-1 寝起きのしびれ解消

朝・昼・寝る前に「体幹のバランス強化体操」を始めると、3日ほどで起床時にしびれていた両足にしびれを感じなくなりました。しびれていたのは夢だったと思えるほど完治しました。

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 6-2 歩行中のしびれ解消

朝・昼・寝る前に「体幹のバランス強化体操」を始めると、歩行中にしびれが出始める距離がしだいに伸びていきました。2ヶ月が経過すると、4kmを歩いてもしびれを感じることがなくなりました。たまに、しびれそうな予感がしたときは、ゆっくり屈伸運動を5~6回行うと正常な状態に戻ります。私と同じような症状で悩まれている方はぜひ試してみてください。2~3日で効果が現れます。

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7 痛みナビ体操

お茶の水整形外科機能リハビリテーションクリニックの銅冶英雄先生は、脊柱管狭窄症の改善はじっとしているのではなく、身体を動かし積極的に痛みを取り除くことが有効との考えで「痛みナビ体操」を開発しました。痛みの種類によって症状のタイプ判定し、それぞれに適した体操を行うという考え方です。

インターネットで脊柱管狭窄症の治療方法を検索していると、お茶の水整形外科機能リハビリテーションクリニックの銅冶英雄先生は、痛みナビ体操で次のように説明されています。

脊柱管の狭窄は、椎骨に生じる骨棘、椎体のすべり、椎間板の膨隆や突出、靭帯(骨と骨をつなぐ丈夫な線維組織)の肥厚、腰椎(背骨の腰の部分)の変形など、実にさまざまな要因が複雑に絡み合って生じます。MRI(磁気共鳴断層撮影)による画像検査では、脊柱管が狭窄していることは視覚的に確認できても、実際に脊柱管のどの部位の狭窄で、現在の症状が起こっているのかを正確に特定することは不可能です

つまり、筒状をした脊柱管の「どの部位」で「どの組織」が「どのように」神経を圧迫して、現在の症状を起こしているのか、本当のところは誰にもわからないブラックボックスなのです。だからこそ、脊柱管狭窄症の治療は一筋縄ではいかず、手術を受けてもよくならない例や、手術後に症状の再発する例があるのだと考えられます

お茶の水整形外科を訪れる多くの腰部脊柱管狭窄症(以下、脊柱管狭窄症)の患者さんを診療してきた臨床経験から、患者さんが腰椎をどの方向へ動かすと痛みが改善するかという点に着目して、脊柱管狭窄症のタイプを、①前屈改善型狭窄症、②後屈改善型狭窄症、③側方改善型狭窄症の3つに分類することが有効だと考えました。

患者さんの痛みを道しるべとして、3つのうちどのタイプであるかを判定したうえで、適した運動を行うことで症状を改善に導こうという運動療法が「痛みナビ体操」です

お茶の水整形外科機能リハビリテーションクリニックの患者さんには効果が認められています。わたしに効果は認められませんが、あなたには効果が現れるかもしれないので、「痛みナビ体操」を試してみる価値はあります。

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8 しびれを感じたとき

立ち止まっているときや歩いているときにしびれを感じ、足の感覚が失われるようになる時があります。しだいにしびれが強くなり、立っていることが辛くなります。周囲を見回しても腰を掛けるところがないときに、あなたはどうするでしょう。静止姿勢

体を支えられそうな壁を探しますか、電柱にもたれますか。でも、体を支えてもしびれは治まりません。そうです、しゃがみこむと楽になります。3~5分程しゃがんでいるとしびれを感じなくなります。

でも、しゃがみこむことに抵抗がある場合は、右の写真のように膝を曲げて腰を後ろへ引く姿勢を取ります。両手は腰に当てても、腿の上に当てても構いません。この姿勢を3~5分保つとしびれが治まります。困ったときにはお試しください。

運動療法でしびれが感じなくなった方もいらっしゃるようですが、私の場合は依然として歩行中にしびれを感じます。冒頭で述べた「普段の過ごし方」を続け、しびれと仲良く付き合っていくしかないと考えています。

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9 その後の改善策

様々な改善策を実践しているうちに、そう悲観したものでもないことが分かりました。毎日約8千歩になるよう4kmを1時間ほどで歩いていたのを、2018年の4月から速度をあげて1時間に6km歩くようにしました。

歩き始めてからしだいに速度を上げるのではなく、最初から時速6kmで歩き始めるとしだいにしびれを感じなくなってきました。片道3kmで2回ほど感じたしびれは1回に減り、5月に入ると往復6kmを歩いている間にしびれを感じません。

ただし、買い物などでゆっくり歩いているとしびれを感じ、立ち止まってしゃがみこみます。しびれの発症と歩く速度は反比例するようなので、歩く速度を上げることで脊柱管周辺の筋肉が動いて血流が強制され、足への血液供給が円滑化したと推測されます。

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