はげちゃんの世界

人々の役に立とうと夢をいだき、夢を追いかけてきた日々

第7章 駐車違反の車両

他人の駐車位置を勝手に利用したり道路に自家用車を乗り捨てる運転手、標章の交付を受けた歩行困難者の親戚が専用にしている車。違法駐車車両の撃退に、西部劇のまねやネコ好きの娘の口調をまねたことも。洞爺湖サミットからの思わぬ贈り物に感謝しました。

1 薄情な持ち主

町内は駐車禁止区域ですが、公園周囲の東側や北側の道路に停車している車を見かけます。日差しを避けるように木陰に停車し、書類を見ている方や昼食後の仮眠をとっている方々を見かけます。時には3時間以上も眠ったままの方がいて、大丈夫だろうかと覗き込むこともあります。

停車している車はいなくなりますが、日の当たる位置に駐車している乗用車がたまにあります。3~4日も駐車していると不思議に思い、一週間が過ぎると持ち主は何をしているのだろうと気になります。二週間が経過するころは、おかしな車が止まっていると町内会長へ連絡が届きます。

町内会長が警察へ連絡したからと安心しても、すぐにいなくなることめったにありません。通報を受けた警察が所有者を見つけ出して連絡を取っても、なかなか持ち主は引き取りに来ません。乗り捨てられた車は淋しくなって他の車を呼び寄せ、複数の車両が乗り捨てられたこともありました

公園で遊んでいる子どもが放置車両の陰から飛び出したら、左右を確認しない高齢者が車の陰から出てきたら交通事故は避けられません。冬期間は雪に埋もれると除雪作業の障害になります。何とかしなければと歴代の町内会長は頭を痛めました。

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2 運転手の犠牲に

2000(平成12)年3月、町内の北側道路に破損した車が放置されていました。電柱に衝突して車が壊れ、ここまできてエンジンが不調となり徒歩で病院へ向かったのでしょう。ひどい怪我でなければと心配していましたが、いっこうに持ち主が現れません。警察の調査で持ち主は軽傷とわかりましたが車は放置されたままです。

車が止められている位置の左側は、町内会のごみ置き場でした。車で運んできた燃えないゴミを捨てていく人や、燃えるごみの日に分別されていないごみが捨てられています。

ある日のこと、ごみ置き場に車のバッテリーが二つ置いてありました。有料で販売店へ処理を依頼すべきバッテリーを出されても、札幌市は収集してくれません。どうしようと考え込みました。

翌朝ごみを出しに行くとバッテリーが見当たらないので、町内会長が処分されたのだろうと思いました。2~3日後にお会いしたときにバッテリーの処分方法をお聞きすると、町内会長は気付かなかった知らないという答えです。

ごみを捨てに行くと、ごみ置き場に軽自動車用のタイヤが四本積んでありました。夜のうちに車で運んできて捨てたようです。翌朝、タイヤがなくなっているのであたりを見回しました。放置されている車の座席の上にタイヤが積まれています。席の下に先日のバッテリーが二つあります。燃えないゴミも詰め込まれていました

放置車両の内部はごみ捨て場になっている、警察へ連絡すると数日後に放置車両はごみと共に消えました。持ち主が引き取ったのか、警察が処分したのか、藪蛇をつつくわけにはいきません

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3 車上荒らしの被害

2000(平成12)年5月、六階建てマンション駐車場に止められていた高級車の運転席側の三角窓が割られ、車内に置いてあった小さなバックが盗まれました。前日の夜遅くに車で戻り、雨が降り始めたので急いで家へ戻ったのでバックを忘れたそうです。

2003(平成15)年9月19日の早朝、町内の駐車場に止めてあった四台の乗用車の窓ガラスが割られていました。道路を挟んで西側にある駐車場でも、止めてあった乗用車の窓ガラスが一台だけ割られていました。いずれも車内に物品が置いてあったそうです。

車内に金目のものを見つけると、犯人はその部分の窓を叩き割るそうです。7名の警察官と鑑識の方がきていましたが、常習犯の仕業のようで遺留品も指紋も残されていないそうです。

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4 サミットの贈り物

2008(平成20)年の7月7日から9日にかけ、日本・アメリカ・イギリス・イタリア・カナダ・ドイツ・フランス・ロシア連邦及びEU委員長が参加した洞爺湖サミットが開催されました。テロ対策などで周辺は厳重に警備され、周辺の道路で速度制限や駐車禁止などの規制が行われました。

2010(平成22)年7月14日の午後、警察官が町内の駐車禁止標識を外している姿が目に入りました。近寄って「町内会長です。ご苦労様です。」と挨拶しました。すると警察官が「駐車禁止の標識は1枚1万3千円もするので、申し訳ありませんが取り付けているのは一回り小さい中古品です。

4月中旬にまちづくりセンターでお会いしたとき、「町内に設置されている駐車禁止の標識の九割は私の頭のようになっています。毛生え薬は効かないので取り替えていただけないでしょうか。」と会長さんがおっしゃいました。

ユニークなおはなしが記憶に残っていたので、洞爺湖で開かれたサミットのときに使用した標識類が処分されると聞き、物置から駐車禁止の標識をもらってきました」。

町内に25枚ある「駐車禁止」の標識は、ほとんどが色あせて薄くなりくっきり見えない状態になっていました。状態がよさそうな5枚を除き、20枚を交換していただきました

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5 我が物顔の駐車

六階建てマンションでは駐車場の利用ルールが定められています。フロントガラスに訪問先の住戸番号を表示し、連絡ない場合は1時間以内の駐車となっています。時々守られないので「警告文」がワイパーに挟まれることもありました。

区分所有者の長男が大学へ進学しました。しばらくすると自家用車を乗り回している学生が訪ねてきます。フロントガラスに訪問先の表示がありません。1時間以上の駐車連絡もなく、数日間止められたままになっていることもありました。複数の車が空いている部分を占有し、道路にも駐車している車がありました。

居住者から、来客の車を止める場所がないと苦情が出るようになりました。駐車場の利用ルールを理事会報に掲載し、再確認をお願いしましたがいっこうに止みません。我が物顔の状態なので理事会の承認を得て、「許可なく駐車した場合は訪問先の区分所有者に罰金1万円を請求します。」との警告文をワイパーに挟みました。

フロントガラスに行き先のメモ書があっても、駐車時間が守られることはありません。理事会で協議し、学生の車の常駐位置へ理事長の車を移動しました。これにより駐車規則を守らない車を撃退することができました。実情を理事会報で何度も周知しているのに、ご両親がなぜ注意されないのか不思議でなりません。

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6 WANTED

学生の車を見かけなくなりホットしていると、環境部長宅の駐車場に見かけない車が止まっているという通報がありました。「朝みると車が止められ夜にはいなくなる、貸した覚えはないのに勝手に駐車している。仕事に出ている主人が警察へ連絡したので、警察官が来たら町内会長は立ち会ってほしい。」と要請されました。

警察官に「持ち主を調べて、すぐ撤去させて。」とお願いしましたが簡単にはいかないという回答です。無断駐車の常習者で住所も氏名もわかっているそうですが、車を動かすと法律の抜け穴を巧みにつき、損傷させたと言いがかりをつけるので手を焼いているようでした

警告の表示を貼ってもらい、警察官の背後から撮影した写真を環境部長へ届けました。翌朝巡視すると、マンション駐車場の学生が常駐していた位置に平然と止まっていました。日曜日の朝は見かけないので、再び理事長の乗用車を移動して駐車できないようにしました。

2009(平成21)年10月1日のピンクレディのヒット曲「ウオンテッド」にヒントを得てポスターを8枚作り、町内の電柱や掲示板など、運転席から見えやすいところに張りました。

斜めに張れば西部劇に出てくる指名手配(WANTED)のポスターのようですが、写真に写っているのは犯人でもワイアット・アープでもありません。

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7 ニャロメ!

3月上旬に、公園北側出入口に駐車しているバイクがあるとの通報がありました。ご近所の来客ではないかと考えましたが、日曜日と夜以外は駐車しています。地下鉄駅に隣接した駐車場がありますが、有料を毛嫌いする地下鉄通勤者のバイクのようです。

公園の出入口は通勤者が近道として使っています。踏み固められた通り道の上に置かれると通勤者の邪魔になります。警察官のご足労をいただかずに駐車違反を短時間で解決する方法がないか、公園の周囲を巡回しながら考えると犬の糞が落ちています。レジ袋に入れてごみステーションまで来ると「これだ!」と気付きました。

 

ネコ好きの娘の口調をまねて、バックミラーの支柱に小さな荷札を止めました。地下鉄通勤のバイク所有者はまずいと思ったのでしょう、翌朝から地下鉄駅に隣接した有料駐車場に駐車していました。

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8 知らぬは私と公安委員会

2012(平成24)年10月の昼食前に町内を一周していると、賃貸マンションに居住する若者の友達が公園の東側道路に沿って車を3三台止めました。夕方公園を見に行くと、若者たちが賃貸マンションからでてきました。

大人しそうなので声をかけました。「町内は駐車禁止になっているので協力してね。」「おじさん誰さ。」「町内会長をしているので、声をかけなければならないの。」「そうか、わかりました」。

一人が不服そうに口を尖らせてシルバーの車を指さしました。「あの車さ、歩行困難者用って表示されてるけど、お昼過ぎに窓から見てたら普通のおじさんが運転席から降りてきたよ。あれはいいのかい」。

フロントガラスを覗き込むと、「歩行困難者使用中」と大文字で表示され、駐車禁止と時間制限駐車区間の除外指定車で「この標章の交付を受けた本人が現に使用中の車両に限る」と注意書きがあります。

町内会役員へ若者から聞いた話をすると、「運転している普通のおじさんって親戚の人じゃないかい、数年前から時々きて止まっているよ。家族に両脇を支えられて、車で送り迎えのデイサービスを受けている人が運転できるわけないしょ」。知らぬはわたしと北海道公安委員会だけのようです。

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